イーキャピタル投資顧問は株式投資におすすめ？株サイトを徹底レビュー

目次

イーキャピタル投資顧問とは？

イーキャピタル投資顧問は、投資家のあいだで「儲かる」と話題になった投資助言サービスです。

サイト名とほぼ同名の「イー・キャピタル株式会社」が運営しています。

会員の株式投資での成果を投資助言でサポートしており、立ち上げから数年は優良サービスとして支持を集めていたようですが、2006年8月に行政処分を受けています。

行政処分では公式サイトに掲載していた投資実績が嘘だったことも判明しています。

イーキャピタル投資顧問の投資実績は？

投資助言で株式投資をサポートしているイーキャピタル投資顧問は、公式サイトに投資実績を掲載していました。

まずは、その一部をご確認ください。

この「投資実績」では、イーキャピタル投資顧問の投資助言を参考にした会員が利益を得ていたように見えます。

しかし、実際にはこの実績が事実と異なるものであったことが分かっています。

イーキャピタル投資顧問は行政処分を受けている？

2006年8月に証券取引等監視委員会が公表した情報によると、イーキャピタル投資顧問は法令に違反していたことが明らかになっています。

株式投資の参考として利用するのは控えたほうが良いでしょう。

イー・キャピタル株式会社に対する検査結果に基づく勧告について

平成18年４月７日
証券取引等監視委員会

１
．勧告の内容
関東財務局長がイー・キャピタル株式会社（東京都中央区、資本金１０百万円、役職員３５名）を検査した結果、下記のとおり当該投資顧問業者に、法令違反の事実が認められたので、本日、証券取引等監視委員会は、内閣総理大臣及び金融庁長官に対して、金融庁設置法第２０条第１項の規定に基づき、行政処分を行うよう勧告した。

２

．事実関係

○
著しく事実に相違する表示等のある広告をする行為

イー・キャピタル株式会社は、平成１６年４月頃から同１７年１１月１１日までの間、当社ホームページの閲覧などにより資料請求や無料銘柄診断を求める少なくとも２，１４６名以上の者（以下「見込客」という。）に対して、有価証券に係る投資顧問業の規制等に関する法律（以下「顧問業法」という。）第１４条に基づく契約締結前の書面を郵送により交付するに際し、「当社だから出来る玉移動、私募ＣＢ、第三者割当銘柄等の業界裏情報」、「極秘情報銘柄」と当社が実際には入手していない情報が存在するかのような著しく事実に相違する表示で、かつ、助言内容について著しく誤認させるような表示のある案内書を同封し、見込客に投資顧問契約の締結を勧誘している。

当社が行った上記行為は、顧問業法第１３条第２項に違反すると認められる。

若林

イーキャピタル投資顧問は、過大な広告表示によって見込み客を勧誘し、新規会員を獲得していたと考えられます。

この違反行為により、イーキャピタル投資顧問は営業停止処分を受けました。

一定期間内に業務内容を改善できればサービスの提供が再開できるという処分内容だったため、同社は営業停止期間を経て運営を続けていました。

しかし、その後は利用者から「変化が分からない」「信用できない」との声が多く寄せられたようです。

最終的には2019年にサービスの提供を終了しています。

2019年以降は、運営メンバーの一部が集まって「アレス投資顧問」を立ち上げています。

詳しくは別記事「アレス投資顧問の徹底レビュー」でも紹介していますので、興味のある方はご覧ください。

また、当サイトでは安全に資産形成の参考にできる投資関連サービスを特別にご案内しています。

はじめての方も気軽に参考にできるサービスなので、お見逃しのないようご確認ください。

イーキャピタル投資顧問の提供コンテンツとは？

行政処分を受けてサービスの提供を終了したイーキャピタル投資顧問は、無料と有料のサービスを用意していました。

ここでは、当時に提供していたサービスの内容をご紹介しておきます。

イーキャピタル投資顧問の無料サービスは？

無料サービスは、メールアドレスを公式サイトに入力することで利用できたとされています。

サポーターが悩みを解消してくれる「無料銘柄診断」や、メールで最新のニュースが届く「リアルタイム情報」に加え、「叶未来のセレブな株日記」、「投資用語辞典」、「投資マニュアル」が提供されていたことが分かっています。

一見すると気軽に利用できそうな無料サービスですが、一部は利用時に電話番号の入力が必須とされており、使い勝手が良いとは言えない状況だったようです。

若林

得体のしれないサービスや会社に電話番号をはじめとした個人情報を送るのは控えるべき行為です。この辺りは慎重に判断する必要があるといえるでしょう。

イーキャピタル投資顧問の有料サービスとは？

さらに、イーキャピタル投資顧問には利益を追求したい投資家のために有料の契約プランが用意されていました。

有料プランでは専属スタッフが株式市場を分析し、会員に有益な銘柄情報が案内できると判断したタイミングで情報を提供しています。

しかし、このサービスで利益を掴めた人の情報を見つけることはできませんでした。

それどころか、おおよその契約料金や取組期間などは非公開となっており、その実態を知ることも難しかったです。

ちなみに、今回の調査時には「イーキャピタル投資顧問が前に掲載していた情報」を確認することができました。

参考として掲載しますが、これらのサービスはすでに提供を終了しているため、利用には注意が必要です。

イーキャピタル投資顧問のレビューまとめ

検証の結果、イーキャピタル投資顧問を株式投資の参考にするのは難しいことが分かりました。

同社は2006年8月に行政処分を受けた後、サービスの提供を終了しています。

立ち上げ当初は優良な投資助言サービスとして知られていましたが、過大な広告によって新規会員を募っていたことが明らかになっています。

この点からは、当時から安心して株式投資の参考にできる投資顧問ではなかったといえるでしょう。

なお、イーキャピタル投資顧問については、サービスの終了と同時期に、一部のメンバーが「アレス投資顧問」を立ち上げたことも明らかになっています。

詳しくは別記事「アレス投資顧問の徹底レビュー」で紹介していますので、あせてご覧ください。

若林

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