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株サイト グレイルNETは悪質株サイトではない?検証してみた
株サイト グレイルNETは2003年に設立し、2018年現在15年にわたり運営されている老舗の株サイトです。
どんなに難しい地合いでもローリスク・ハイリターンを目指せるように銘柄推奨や、利益確定・ロスカットの助言をしてくれるとのこと。
そんな株サイト グレイルNETのトレードマークは「楯」だといいます。
個人投資家の楯となり、この厳しい株式投資の世界で勝てるように、会員を導きたい。そんな思いが込められているそうです。
株サイト グレイルNETのサイトを見てみた
まずは株サイト グレイルNETのサイトトップページがこちら。
サイトの作りとしては簡素な印象ですね。
しかしコンテンツは豊富なようです。項目一覧が並列されているので、必要な情報にたどり着きやすく、わかりやすいです。
無料で閲覧できる株情報コンテンツもありますが、基本的に有料会員コンテンツが多い印象です。
株サイト グレイルNETの株情報コンテンツとしては、以下のものがあるようです。
株サイト グレイルNETの無料株情報には何がある?
まず、無料にて閲覧できる株情報には、以下のものがありました。
■グレイルメールマガジン
市場筋の噂、情報などを配信しているようです。その日大きく上げた銘柄、話題に上がった銘柄に関する市場筋の噂などが毎日配信されるとのこと。
毎週土曜日には「地場者の立ち話~番外編~」などが配信されるようです。
試しにメールマガジンに登録してみました。
以下、実際に送られてきたメルマガ内容を一部抜粋しご紹介します。
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日経平均22697.88 -66.80
TOPIX1744.98 -4.61
東証2部指数7379.62 -4.85
日経ジャスダック3804.74 -3.93
マザーズ指数1048.09 +3.27
東証1部売買代金2兆3975億円
東証1部出来高12.62億株
東証1部騰落レシオ83.09%(25日)
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昨晩の米国市場は軟調。この日は自動車関税を巡り貿易摩擦懸念が意識された他、トラベラーズやアルコアなど決算発表で売られた銘柄が目立ってお り重しとなった。
為替はトランプ大統領が、利上げに批判的な見解を示したことでドルが売られ円高へ進行。それをうけ日経平均は小幅安で始まるも、 寄り後は底堅い推移でプラスに転じ、その後上げ幅拡大してくる動となって、 一時3桁の上昇となる場面も見られた。 その後、
中国人民銀行が人民元の基準値を約1年ぶりの元安水準にしたことが伝わると、為替が急速に円高へと進行。 それをうけ日経平均は先物主導でマイナスに転じると下げ幅拡大の動き。 一時200円超の下落水準まで売り込まれた。
その後は前場引けにかけ下げ幅縮小するも、前場は3桁の下落で引けている。後場には中国株への警戒から、 日経平均一段安となる場面も見られたが、中国株が上げてくると、下げ幅縮小してくる動きに。 結局小幅安程度で引けている。 セクター的には食料品、石油石炭、
空運が比較的にしっかりで、非鉄金属、海運、ゴム製品が軟調目立つ。新興市場はまちまち。 =================
◆◇市場筋の噂ウワサうわさ!!◇◆
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6047Gunosy 1782円 -105
大幅反落。同社株を弱気としていた三菱UFJMSがレポートを出している。
先日の決算発表をうけて、 三菱UFJMSは営業利益予想を僅かだが上方修正している。 ただ投資判断はUnderweight継続で、
目標株価1000円も継続。主力媒体グノシーのユーザー減と売上減はネガティブと指摘しており、 グノシーの落ち込みをカバーすることが期待される
ニュースパスとルクラについては、ユーザー数、売上高と共に大きな伸びは見込み難いと・・。 それにより中期的に一桁増益が続くとの予想で、そうなれば同社の株価のバリュエーション水準は切り下がると指摘 している。
株価下落カタリストは、1Q決算以降、今期の会社計画達成が難しいとの見方が浸透することだと・・。 ※
これらの内容は裏付けの取れていない単なる噂に過ぎない事も含ま れております。 ===============
◆◇7月23日(月)の主な予定!◇◆
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7033マネジメントソリューションズがマザーズに新規上場
コーエーテクモ、日立化成、KOA、KIMOTO、ゴールドクレストなど決算発表
米6月中古住宅販売件数(23:00)
アルファベットなど決算発表(2018/7/20配信のグレイルNET メルマガより一部抜粋)
その日の注目の銘柄や、翌営業日の市場の主な予定などが記載されていました。
具体的な配信内容は以下の通りになっているようです。
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■レーティング情報
主な証券会社の株式レーティング情報が毎日更新されています。
前場引け後~後場寄り前までに株式レーティング情報を更新し、その後にもレーティングあれば大引け後に追加更新しているようです。
投資判断、目標株価いずれかの変更のあった主なものが掲載されているとのことでした。
■地場者の立ち話
「地場者の立ち話」では、対話形式で仕手株情報や投機筋情報などシマ(兜町)から取ったホットな情報が毎日配信されています。
その内容は仕手筋から外国人投資家の動向まで、多岐にわたるそう。
例として、7月20日に掲載されていた記事をご紹介します。雑談形式で書かれていて読みやすくなっています。
H週末となる今日の日本市場は続落となった。Kああ。日経平均もTOPIXも大した下落ではないが、場中の動きは結構荒く、ある意味波乱含みの展開だったと言える。Hそうだな。昨日の米国株は企業決算発表で売られた銘柄が目立っており軟調だった。K自動車関税を巡り、貿易摩擦が意識されたことも重石となったようだ。Hだろうな。それにトランプ大統領によるドル高牽制発言も嫌気されたとみる向き多い。Kそうだな。トランプ大統領は、テレビのインタビューで、利上げに否定的な見解を示したほか、ドル高牽制とも取れる発言をした。Hああ。人民元安などに懸念を示した。その発言をうけ、為替市場ではドルが売られ、米長期金利が低下し、金融株売りに繋がった。Kドル円は円高進行しており、日経平均も軟調に始まったんだが、寄り後は下げ渋る動きで、プラスに転じ、上げてくる動きになっている。H米国市場引け後にマイクロソフトが決算発表しており、それが良かったようで、時間外取引でマイクロソフト株が大きく上昇していた。Kそうだな。それが好感され、今晩の米国株は上昇するとの期待から、日本株も前場前半は強かったようだ。(2018/7/20更新の「地場者の立ち話」より一部抜粋)
■今週の注意予報
主要銘柄の決算発表の日程や株価に影響を与えそうな指数発表などのスケジュールが一週間単位で更新されています。
■グレイル資料室
主要企業の決算スケジュールが四半期ごとに更新されています。
コード番号をもとに決算発表予定日を検索することができ、カレンダーからその日の決算発表予定の企業一覧をチェックすることもできます。
■デイトレーダー適正診断
性格や環境に関する計20問の質問に回答するだけで、自分のデイトレーダー適性度を算出してくれます。デイトレーダーとして適正があるのか、まずは自分を知ることから始めたい人のためのコンテンツとなっています。
株サイト グレイルNETの有料株情報には何がある?
株サイト グレイルNETの有料プランには、「インターネット会員」と「ネットメール会員」があるようです。
インターネット会員が閲覧できる株情報コンテンツには以下のものがあるようです。
■ブラックインフォメーション
現在『話題の銘柄』や『ホットな銘柄』に関して、市場の噂(特定の銘柄に関する売買思惑が主)や事実関係から株サイト グレイルNETの分析と考察を交えて解説がされているようです。
こちらはハイリスク・ハイリターン型を中心に紹介されているとのことで、『投資家』というよりも『投機家』向けの銘柄となっているようです。
■グレイル特選
月に1度、毎月の相場動向予測レポートが公開されています。前月の相場動向を振り返った上で、今後の相場動向を需給面や外部要因などあらゆる面から徹底分析がされており、必要に応じてフォローコメントも掲載しているようです。
■デイトレ特選銘柄
材料、テクニカル、短期資金の流れなど、あらゆる面から考慮したデイトレで狙えると思われる銘柄が厳選して公開されています。
プロのデイトレーダーの目線から、その日の相場を徹底分析しているとのことです。
■今週の注意予報(会員版)
主要銘柄の決算発表の日程や、株価に影響を与えそうな指数発表など、経済イベントや行事のスケジュールが一週間単位で更新されているようです。
さらにそれらがどのように市場に影響を与えるのか、見通しなどの詳しい解説も記載されているとのことです。
IPOの情報も掲載しているようで、「グレイル特選」が月次の投資計画ならば、「今週の注意予報」は週の投資計画の参考になるとのことでした。
■本日の市場分析と今後の投資戦略
本日の株式市場について分析されています。さらに現在の地合状況を考慮した明日以降の投資戦略や、時系列で市場にどういう動きがあったのかも解説されているようです。
日々の市場動向や変化がプロの目から解説されているため、強気になってよいのか、それとも弱気で現金多めにしたほうが良いのか等の基本戦略が分かるとのことでした。
料金 | |
月会費 | 10,500円 |
年会費 | 105,000円 |
ちなみに「インターネット会員」は、基本的にメール・電話・面談による助言は行っていないようなので注意が必要です。
「ネットメール会員」は、これから株式投資を始めようとする投資家や、専業投資家を目指す投資家まで幅広い個人投資家に好評のプランとなっているようです。
「インターネット会員」が見られる上記5つの情報に加えて、下記の情報も見ることができるとのこと。
■日経225先物投資戦略情報
明日の先物投資戦略や地合い状況を考慮した明日以降の投資戦略が分析された日経先物投資に役立つコンテンツのようです。
■実需筋 / 投機筋動向
S&P500先物、商品先物、為替、シカゴ日経先物の実需筋や投機筋の動向などが解説されているようです。
株式相場の動向判断や、先物、FXにも役立つ内容となっているとのこと。
■グレイルデータベース
銘柄・日付・語句で過去のレーティングが検索可能なデーターベースのようです。
過去一年間の業績修正、会社発表事項やニュース、レーディング速報などの投資に役立つ情報を過去1年のデータを取り出すことができるようです。
■スイング特選銘柄
数日間の投資スタンスのスイングトレード狙いの銘柄が提供されるそうです。
推奨理由や買値目処、ロスカットラインのアドバイスを行ってくれるなどのフォローも充実しているよう。
スイングトレード用銘柄を推奨するだけでなく、株価に影響を与えそうな材料、決算も知らせてくれるとのことです。
■システムトレード特選銘柄
株サイト グレイルNETが開発したオリジナルシステムにより抽出したシグナル銘柄が公開されているようです。
二つの逆張りシステム(システム名:054 と 062)によって買いサインが出た場合に紹介されるとのことです。
■聖杯を探せ!!
売買テクニックやテクニカル分析、売買タイミングの計り方などの売買方法が紹介されているコンテンツのようです。
料金 | |
月会費 | 21,000円 |
年会費 | 210,000円 |
また、ネットメール会員は上記のコンテンツ以外にも、このような特典サービスがあるようです。
- 日経平均先物戦略メール
- スイング売買メール
- GRAILメール
- メール相談
- レーティング情報会員版
金商登録のある正式な株サイトだった
株サイトを利用する上で外せないポイントなのが「金商登録の有無」です。
調べてみたところ、株サイト グレイルNETは関東財務局長(金商)第700号を受けている正式な株サイトということがわかりました。
▼関東財務局長HPより
金商とは「金融商品取引業者」の略で、正式な登録手続きを踏み認可を受けている投資顧問には、このように金商番号が与えられています。
投資顧問業を行うにあたり、「財務局」への登録は必須です。関東財務局長(金商)という、簡単に言えば投資助言をする為の免許が必要なのです。
ところが近年、こうした金商登録をしていないにも関わらず営業を行っている悪徳株サイトも多く見かけます。
このようなサイトは完全に違法となりますので注意が必要です。
富山、無登録投資顧問を初摘発 報酬2億、金商法違反容疑 (2009/05/13 20:30)
インターネット上で無登録の投資顧問業を営んだとして、富山県警生活環境課と高岡署は13日、金融商品取引法違反の疑いで東京都練馬区関町北、自称投資コンサルタント西原彰男容疑者(30)を逮捕した。
富山県警によると、株式投資のアドバイスを行う業者の登録を義務付けた2007年の金商法施行後、無登録業者の摘発は全国初。県警は西原容疑者がホームページ(HP)上で募った全国の投資家約3000人に投資情報を提供、総額約2億円の報酬を得ていたとみて裏付けを進める。
逮捕容疑は昨年10月から今年2月にかけ、富山県の無職男性(45)ら3人と契約。株式投資に関するアドバイスを行い、報酬を受け取った疑い。西原容疑者は容疑を認めている。
県警によると、西原容疑者は06年ごろにHPを開設。投資家にメールマガジンで推奨銘柄などの株式投資情報を送信し、月額数万円の利用料を受け取っていた。
こうした悪徳株サイトに引っかからないためにも、金商表記は必ずチェックすることをおすすめします。
また、まれに悪質な株サイトの中には、架空の金商番号をHPに掲載しているケースもありますので油断はできません。
不安な方は、関東財務局長のHPから金商番号を照会してみると良いかもしれません。
株サイト グレイルNETの口コミ・評判から実態を探る!
検証してみたところ、今のところ株サイト グレイルNETに詐欺・悪徳株サイトと感じる点はなさそうですが、それも実際に利用を継続してみないことにはわかりませんよね。
リアルな実態を調査するために、様々な口コミ・評判を集めてみました。
20万円を支払う有料のキャンペーンをやってほぼ全銘柄損益を出している状況。 そして機密案件と称して、仕手株とやらを有料で紹介してきました。「仕手株が…」「上場注目の初値急騰情報が…」とか、完全に詐欺じゃないですかねぇ。
サイトのデザインとか作りが簡素なのは、適当に金まきあげた頃にいつでもバックレ出来るようにでしょうね。ちゃんと腰据えてやろうと思ったら、適当なデザインではどう考えても怪しい。そう見ると危ないサイトっていっぱいあるね
前に三か月ほど利用していたことがあります。結果はロスカット。フォローもなかったので株銘柄を推奨されてからずっと塩漬け状態みたいなもんでした。時間とお金をムダにしてしまった思い出しかありません。
グレイルNETはただ安いだけの投資顧問サイトでしたね。安いだけで中身がなかったです。それならまだ高い情報料で信用性のある銘柄情報を購入したいですね。いくら安くてもお金の無駄使いでした。
仕手株と謳う情報で提供される銘柄は上場廃止寸前のボロ株ばっか。グレイルnetの情報買うくらいなら買い物かなんかに回したほうが絶対いいですよ。塩漬け銘柄がどうしても欲しいっていう奇特な人だけどうぞって感じです。
情報多すぎて何が何だか分からなくなったので1ヶ月で退会しました。かなり投資効率も悪かったし勝率も低かったです。安いところに飛びつくと馬鹿を見ます。
予想に反して、悪評の数々ですね。
コンテンツ量も豊富で、サービス料金が安いことが株サイト グレイルNETの強みであるように感じましたが、多すぎるコンテンツが逆にわかりづらい、サービスの質は安さ相応などの声が見受けられました。
仕手株を提供していたという情報も見逃せません。
そもそも2018年7月現在、株サイト グレイルNETに関する口コミなどの情報が極端に少ないため、残念ながら十分な検証ができない現状です。
株サイト グレイルNETは2003年に設立されたとの明記があるので、15年近くサイトを運営していながらこれほどまでに口コミが少ない事に関して、違和感を感じます。
会員数自体が少ないのでしょうか?そのあたりにも怪しさというか、悪徳株サイトの可能性を感じてしまいますね。
株サイト グレイルNETの検証結果まとめ
様々検証してきましたが、正直株サイト グレイルNETは詐欺・悪徳サイトの可能性がないとは言い切れません。
無料株情報は一見すると充実しているように感じますが、その質のほどはあまり期待は持てなそうです。まさに安かろう悪かろうといった感じですね。
また、運営15年の老舗株サイトにも拘わらず仕手株を提供していたというのも目を疑いますね。
いくら情報料金が安くてもこのような株サイトは利用する気にはなれません。
この有り様では、詐欺・悪徳サイトと言われても正直否定はできないですね。